CentOS RHEL互換の CentOS Linux 終了のお知らせ

「CentOS 8」が2021年末で終了、以後の開発はCentOS Streamに注力する方針が明らかに

Redhat傘下に入り、今までど変わらいよと言われては来たが
やっぱり色々難しいところはあったりするのだろう
今の所ユーザー側の選択肢としては

  • CentOS Stream に移行する
  • 他のディストリビューションへ移行する
  • 諦める

という感じだろうか
そもそも CentOS Linux を利用したい目的が RHEL互換で使い慣れていることであり
それを無償で商用利用できることが利点であったので今後も商用利用を目的とするのであれば RHEL にするのもいい
クラウドでサブスクライブされているOSを利用する分にはちょっと費用が上がるだけで住むし

そもそも商用利用が目的でないなら Ubunts とか Stream とかは移行すればいいだけだろう
知見や慣れの問題

CentOS Steam とは?

商用利用で考えた場合、CentOS Stream への移行はちょっと躊躇する
なぜなら CentOS Stream は以下のような立ち位置だからだ

CentOS Streamは、RHELの将来のマイナーリリース*1を想定した、RHELの開発ブランチのSnapshotとして提供されます。2020年7月時点ではRHEL8のみが対象となっています。

パッケージ管理をちゃんとやれば大丈夫そうな気もするが
どうも安定稼働を求める商用利用としては不安が残る

しかし基本的な利用感は今までの CentOS Linux 同等だし
CentOS Stream 8、 CentOS Stream 9 とメジャーバージョンは分けられて管理されるようなためやはり今までと大きく変わりはない
開発的なパッケージがリポジトリからアップデート、または追加できるという事以外は

気になるのは脆弱性情報の取り扱い、サイトではフィードバック、連携がよくなるというが
今まではほぼ互換だったので RHEL で脆弱性が報告されているパッケージやバージョンは同等に CentOS でも問題で
同等のパッチ等が出てきたため RHEL のサイトだけチェックしておけばよかったが変わるのかな?
CentOSは当然有償サポートのようなものはないので、いくらRHEL開発のスナップショップ的な立ち位置で今までと変わらないよと言われても
独自OSバージョン提供になるのであればパッチの適応頻度やバグ、脆弱性情報の集め方はどうしたってズレが出てくるだろう

あれ? Fedoraさんは?という気はしないでもないが

リリース形態

CentOS Stream の従来との一番の違いは コンセプトからくるローリングリリース形態をとっていること

どちらにもメッリットデメリットがある
最新のパッケージが早く手に入るということであれば開発、セキュリティ面では嬉しいが
特定の環境で長期間運用保守を求められるアプリケーションを動かす場合は注意が必要になる

幸い CentOS Stream メジャーバージョン固定のため RHEL に近いサポート期間が提示されているためそこまで問題は無さそうだ

CentOS Stream 8 を実際に触ってみる

手順書通りに進めてみつつ違いがあるところを確認してみる
https://mizuti69.github.io/book_configure_centos8/

1)久々に Virtualbox 起動したら色々エラーか CentOS Stream のインストーラーが正常に動かないことがあった
VirtualBox を 6.0 にダウングレードした所下記のようなエラーが出て

Call to WHvSetupPartition failed: ERROR_SUCCESS (Last=0xc000000d/87) (VERR_NEM_VM_CREATE_FAILED).

どうやら Windows の WLS とかを利用してると Hiyper-Vまわりが阻害されて上手く動かなくなるらしい
なのでその場合 下記コマンドを PowerShell 等で実行し、 Hyper-V周りを停止しておく

bcdedit /set hypervisorlaunchtype off

ただしそうすると Docker 利用時とかに困るので使わないときはは 有効化しておいたほうがいい

bcdedit /set hypervisorlaunchtype auto

2)VirtulaBox 6.1 だとエラーも何も出なくフリーズするため注意(バグかな?)
※昔作ってあった仮想サーバは正常に起動したりしたので対策見つけるまで時間がかかった

3)CentOS Stream8 には ネットワークインストーラーの「boot」と従来のフルインストール用「dvd」があるが
boot はインストーラー起動設定時のリポジトリエラーが起きてインストール出来ないことがあるため注意

4)VirtualBox の場合、正常にインストーラーが完了しない場合がある
VMWare Workstation PLayer なら問題なくインストール、起動できた

どうでもいいけど上記の問題のせいでインストールするだけに 1 日以上かかった
構成は「最小構成」のパッケージでインストール

結論としては色々さわってみたけれど大きな違いはなかった
どちえあかというと仮想化基盤の VirtualBox 、 VMware との相性かなにかが悪いのか
とにかく起動動作の不具合のほうが多かったので疲れた

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